格差社会のひろがりとトランプ現象
格差社会と言われて久しくなる。
ある男性: 働いていたが、内臓系の病気に罹り入院せざるを得なかった。
勤めていた会社から入院代を借りた。
あいにく国民健康保険を払っていなかった。
いつまでも会社からお金を借り続けることはできず、貸金業者から金を借
りたが、借金と利子が2百万円にもなった。
退院して、働き始めたが、この借金がどうにもならない。
別の男性: 学歴はなかったが、苦労して自動車整備工の資格を取った。
勤勉に働き、年収も800万円にまで増えた。
・・・ところが、仕事一辺倒であったため、家族との亀裂が深まった。
家族との断絶に悩んでいる。
ある青年: 母親が離婚後若い男と仲良くなった。青年は施設に預けられた。
数年後、母親に会いに行った。偶々運悪く、その場に男がいた。
口論となり、男を殴ってしまった。暴力行為で逮捕された。
・・・チョットした蹉跌(失敗)で転落すると、今の世の中はなかなか這い上がれないし、人間関係は修復できない。残念ながらこの深い闇は年々広がっていると思う。
こんな人が増えてくると、多分、美辞麗句を並べて遅々として改善しない現状よりは、突飛でも偏っていても「従来より真逆」の選択肢を好む流れになってくるのではないか。
世界中のトランプ現象もこんな風に考えると、理解できそうな気もする。